[書籍] 決断の後押しになった1冊 SEのための価値ある「仕事の設計」学 / 森川 滋之

SEという仕事を続けていると、この本に書かれていることと同じことを感じ、悩むところではないでしょうか。
私の実情も踏まえて書いてみようと思います。
何かの参考になれば幸いです。

私はこれまで約16年、サーバをメインとしたインフラSEとして従事してきました。
しかし2~3年前から、今後の仕事・生活に関して、これまで以上に真剣に悩み・考えるようになっていました。

それまでは、目前にある仕事に対して真摯にそして一生懸命に取り組んでいくことで、何か見えてくると思っていました。しかし、年齢や経験を重ね、時代の流れ・変化を感じることで、それだけでは見えてこないということを感じ始めていました。

そこで、仕事に関して以下を考えました。

  1. その仕事は、自分が好きな事・楽しい事か。もしくはその仕事の中に好きな事・楽しめる事が少しでもあるか。
  2. 現在や今後の時流に合っており、価値(お金)を生み出すことができるか。
  3. 自分の好きな事・楽しい事は、仕事ではない形で取り組めないか。
  4. 従業員・自営業・経営者・投資家のうち、どの立場で仕事をしたいのか。
  5. 他人に依存せず、自分の責任で取り組めるか。
  6. その仕事や職場は、長期に渡り関わり・取り組むことができるか。

熟考した結果、昨年9月末に退職しました。
その後約6か月間、これまでいろいろ試行錯誤してきましたが、縁あって、この度とある企業に就職することが決まりました。次で4社目になります。職種はこれまでと同様のインフラSEとなります。
昨年考えていたことは、自分なりに消化できたと思っています。

この決断の一因となったのが、この本です。
実は、随分前にこの本を購入していたのですが、さらっと読んでいたため、持っている事すら、すっかり忘れていました。今回改めて読み返しました。

内容としては、30代前後のSEに向けて書かれているようですが、私のようなアラフォーでも十分に役に立つ内容でした。
また、この本の良いところは、いわゆるビジネス書の「お手本」のような内容ではなく、著者が等身大の自分で書いており、カッコいいことばかりではないというところに共感が持てました。

大げさかも知れませんが、 1冊の本との出会いが自分の人生を大きく変えるかもしれないということを実感しています。