こういうアプローチの書籍は、意外とこれまでにありそうでなかったと思います。
ソフトウェア寄りの入門書は多い中、ハードウェア寄りの入門書です。
私も知らないことだらけで、「へぇ~」と思いながら読んでます。
インフラSEとして、それなりに経験してきている私ですが、ネットワークに関しては、なかなか敷居が高いという印象があります。
情報系の大学や専門学校に通ったことがある方は、ネットワーク機器に触れるチャンスがあったと思いますが、普通の人が社会人になってから勉強したいと思ってもなかなか難しいという印象です。
理由は、ネットワークの勉強をするには、それなりの環境がいるからだと思っています。
仕事や職場で使われるようなネットワーク機器は、価格が非常に高く、個人ではなかなか購入できないということが原因の1つではないでしょうか。
ソフトウェアに関しては、フリーソフトウェア・オープンソフトウェアを使えば、それなりに勉強できるところもありますが、ハードウェアに関しては、やはり実機がないと難しいと思います。
ただ、昨今は「ヤフオク」などのオークションで、少し型落ちしたL2・L3スイッチなどが、現実的に購入可能な価格で入手できるようになったので、以前に比べれば多少敷居は下がったと思います。
技術者にとっては良い時代になりましたね~。(それでも結構な出費になりますが。)
実際、私もネットワークの勉強をするために、「ヤフオク」で「Cisco 1700」を2台、「Catalyst 2950」を2台、「Catalyst 3750G」を1台購入しています。
実機をさわらないと座学だけでは分からないというのが持論です。
ここまでしても、ネットワークの知識や経験を身につけることはなかなか難しいというのが実感です。
そもそも、ネットワークの勉強を始めるにあたって、何をどれだけ揃えれば良いのかすら分からないと思います。
本書は、そのような方にはおススメだと思います。
特にハード面の入門書というものは余り見かけた記憶がありません。
ネットワークの勉強を始めたいけど、メーカのカタログを見てもなかなか意味が分からないという方には、一読を勧めます。