[仕事] 年末なので、これまでの自分の仕事観を振り返る

これまでの人生で、何度か考えさせられた題材です。

20代から30代前半は、「スペシャリスト」を目指すことしか考えていませんでした。知識や経験も少なく、限られた時間の中でそれを埋め、かつ自分に自信を持つために、「スペシャリスト」」になりたいと思っていました。大学に入り、Sunワークステーションに触れたことをきっかけに、コンピュータの「スペシャリスト」になりたいと思っていました。しかし、当時自分が勤めていた会社で求められたのは、「ゼネラリスト」、というより「何でも屋」でした。(今思えば、いろいろと経験を積ませたかったのだと思いますが、当時の自分は理解できていませんでした。)

コンピュータに触れられる時間がどんどん少なくなっていったため、2年弱で会社を辞め、その当時(1999年頃)自分が非常に興味を持っており、今後伸びていくと思っていた「Linux」の「スペシャリスト」になろうと思い、地元でも珍しく「Linux」に興味を持っていたベンチャー企業に就職しました。

そこでは、「Linux」関連のトレーニングやサーバ構築、Webサービスの運用等を担当していました。また「Linux」関連の資格も取得し、外向けの肩書としては、「Linux」の「スペシャリスト」となりました。

しかし、ベンチャー企業ということもあり、技術的な仕事だけでなく、それ以外の仕事もこなす必要があり、自分が思い描く「スペシャリスト」とは遠くなって行きました。その後、さらに転職し、SIerのインフラSE(特にサーバ中止)として勤めてきました。さらに経験を積み、より高レベルの資格を取得することで、「スペシャリスト」になろうとしていました。

ところが、歴史は繰り返されるようです。
経験と実績を積めば積むほど、「ゼネラリスト」を求められてきました。私がこれまでに在籍したことのある企業では、ある程度年齢と経験を重ねた「スペシャリスト」は、いろいろな意味で必要とされていませんでした。

そして今、また「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」で考えさせられています。

インターネットを利用した個人の発信力や影響力は、私が「Linux」の「スペシャリスト」を目指していた頃よりも遥かに強くなり、その存在感は増していると感じています。ソーシャルメディアの発展に伴い、「個人と個人」や「個人と組織」のつながりが加速度を増して強くなっており、今後はもっと強くなると予想しています。つまり、「スペシャリスト」の集合体が時代の主役になるのではないかと。

そこで、その確認手段の1つとして、このblogを始めてみました。
私自身が周囲に影響を与えることは現時点で皆無だと認識していますが、私自身は影響を受けていると実感しています。しかし、自分自身でもアプトプットしてみることで、何かヒントが見つけられるのではないかと考えています。

この経験を踏まえたうえで、自分は、「スペシャリスト」「ゼネラリスト」のどちらに向かうのかを判断して行きたいと思っています。