[マンガ] 音楽好きは是非とも読んで欲しいおススメのこの1冊

結構昔のマンガですが、大好きな作品です。
音楽好き、ライブ好きの方は是非とも読んで欲しいです。
絶対、ライブに行きたくなります。

音楽やバンドを題材にした本やマンガはいろいろとあるかと思いますが、大概期待はずれなことが多いです。「音」というものを「音」が出ないもので表現するのは、大変難しいことなんだと思います。

その中で、この「BECK」という作品は稀にみる面白さです。
作者のハロルド作石氏は、恐らく音楽好きで、ライブも好きな方なのでしょう。
音楽に対する愛情と、ライブ感が非常に伝わってきます。

特筆すべきは、「音」の表現方法です。
バンドの要ともいえるボーカルの歌を全く文字にしないという挑戦的な表現方法には、大変驚きました。反面、想像力が掻き立てられ、主人公「コユキ」の声は、自分の頭の中でいろいろな形で聴こえてくるようです。

もう1つ特筆すべき点は、ライブの臨場感が非常に旨く表現されています。
ライブに行ったことがある人しか分からない、ライブ会場での客側の昂揚感や演奏者やスタッフの方々の気持ちなど、「ライブ」というものが、その会場にいる全ての人達で作られているということがこの作品からは伝わってきます。

この作品は、映画にもなりましたが、かなり原作通りの表現ができていたと思います。
配役も見事だったと思います。
特にコユキ役の佐藤健、平君役の向井理、千葉役の桐谷健太は、ハマり役だったと思います。

音楽好きの方は必読です。