[生活] モノの価値や値段は同じ人でも環境や条件によって変わる

先日、1着1万円のYシャツを2枚、オーダーメイドで発注しました。
私にとって1着1万円のYシャツは、非常に高価なものです。いわゆる「一張羅」です。
普段購入するYシャツと今回の「一張羅」のYシャツは何が違うのか考えてみました。

普段仕事で着るYシャツは、1枚3000円ぐらいのものを纏めて買っています。
それも基本白いものを買います。

色の選択理由は、いつ・どのようなことがあっても、白色のYシャツを着ていれば、おおよそどこにでも入ることができるからです。若い頃はいろんな色ののシャツを着ていましたが、突然の対応に困ったことがあり(冠婚葬祭や重要な会議への出席など)、それ以降、仕事では基本白いシャツを着ることにしています。

その代り、ステッチ・襟の形・ボタンやネクタイなどで多少変化をつけています。
(自己満足の世界で、だれも気にしていないとは思いますが。)

そんな私ですが、Yシャツの購入には結構苦労しています。体型が一般的ではないのです。
親の遺伝子の影響と、幼少からやっていた水泳のせいか、「背は低く、首は短く、手も短く、胸板が厚い」という、非一般的な体系をしています。(それに加え、中年太りという大前提もあります。)
そのため、量販店に売られているものを購入する際は、首回りを優先して購入するのですが、袖や長が長かったり、胸周りが合わなかったりします。

そこで、今回「結婚10周年&転職」ということもあり、Yシャツを新調することにしました。
しかも、今回はオーダーメイドで作りました。
CHESTER BARRIE」というブランドのYシャツです。

生地・衿羽開きの角度・衿先の形状・プリーツ・前立て・剣ボロ・ボタン(カフス)などを店員さんと話しながら選んでいきます。自分の好みを選ぶのは簡単ですが、自分に合ったものを選ぶというのはなかなか難しい作業でしたが、なかなか楽しい時間でした。

その後体の採寸をしたのですが、1つ驚きました。
私の左腕は右腕よりも少し長いそうです。利き手の方が長くなる傾向にあるそうです。
私は少し特殊だと思うのですが、行うことによって利き手が変わります。
文字を書いたり、ものを投げたりするのは右ですが、コップを持つときは左(右でも持てますが)、コマを回すときは左、蓋をあけるときは左など、自分でも良く分からないところがあります。(ちなみに、足は左利きです。)
そのため、両方ともに余り変わらないと思っていましたが、そうではないということが分かりました。

注文してから約1週間が経ち、ようやく受け取ることができました。
早速袖を通してみましたが、体にジャストフィットしていて、さすがに気持ち良いです。
大満足しています。

ここで、改めて考えてみると、普段購入しているYシャツが不満かといえば、それなりに満足しています。では、今回購入したYシャツはどうかというと、大満足ですが何枚も購入するということは、恐らくないと思います。また私はそれで良いと思っています。

つまり、同じ人が同じものを欲していても、その時の環境や条件によって、モノに対する値段の価値が変わるということがポイントだと思いました。

値段には理由があり、その価値は顧客が決めます。
顧客の満足感は千差万別です。しかも、同じ顧客でも環境や条件によって変化します。
個々の環境や条件の変化を敏感に感じ取り、焦点を上手く合わせて提案ができるかが、顧客を満足させる最大のポイントだと思いました。