1年に何度か遭遇する場面ですが、その度に考えさせられます。
反面教師と考えています。
昨日、通勤に使用している最寄駅にさしかかったとき、ふとホームを見上げると普段より人があふれているのが見えました。「これは何かあったな」と思いながら、改札を通りました。
ホームに着くと、「先行列車が小動物と接触したため、遅れが出ています」とのアナウンスがありました。
「小動物!?猫とかかな?それにしても、こんなに遅れがでるものかな?」と思いながら電車が来るのを待っていました。
ちなみに、私が普段通勤に使用している電車は、下り方面が山間部であるため、少々の雨でも崖崩れがあったり、木が線路に倒れてきたりなどして、電車が遅れたり、最悪不通になったりすることが1年に何度かあります。
そのため、多少の遅れが発生することは、常々警戒しています。
暫くすると電車は来ましたが、予想通りの超満員です。
とにかく出勤するために、その電車に乗りました。
電車の中は人が密集しているため、非常に空気が悪い状態でした。
窓ガラスも乗客の呼気で曇っている状況です。
私はこの状態が苦手で、気分が悪くなり易いです。
(そのため、満員を避けるために早く出勤したりしています。)
最近の電車は窓が開けられない為、乗客はどうしようもない状態です。
周囲の乗客を見てみると、明らかにぐったりしているのが分かるような状況です。
また、満員状態や電車の遅れから、乗客がイライラしているのが伝わってきます。
このような場合、乗客の状況や気持ちを普通に感じられる感性があるのであれば、車内に送風するだけで、乗客の不満が多少解消されることは容易に分かると思います。
しかし、なかなかこの状況は変わりませんでした。
4駅くらい過ぎたところで、ようやく社内に送風が入りました。
ところが、さらに2駅過ぎた時点で送風は止まりました。
この時点で満員状態はほとんど変わっていません。
恐らく、コスト面などから、この季節の運行ルールがそのように決まっているのでしょう。
しかし、ルール通りに実行することが、常に正解であるとは限りません。
ましてや、今回は事故が起こっている状況であり、「通常」ではないのです。
エンジニアとして、マニュアルや手順書を「正」として作業することは、基本であり大切なことです。
しかし、時には顧客の気持ちや雰囲気・状況などを感じ取り、その場その場で臨機応変に対応することも必要だということに気づかされました。